最近読んだ本

探検家、40歳の事情 (Sports graphic Number books)
 

世界をまたにかける探検家である著者の探検余話。食べ物に関する話が生々しかった。

題名に惹かれて読んだが面白かった。ヒモ・無職・引きこもりのニート3名と少女1名によるロードムービー風小説。登場人物は20代前半の若者なのにやたらと音楽知識が豊富。

これまで文章を書くときは構成などを気にしたことはなかったが、それが文章が書けない理由の一つだとわかった。そんなの文章が書ける人からしたら当然なのかもしれないが、自分はそれすら知らなかった。他、中学レベルの日本語文法で文章を校正していく方法の紹介があり、これもためになった。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

 

50ヶ国以上を旅行してきたという著者による、旅行を通して見えた様々な知見をまとめた本。 

YouTubeで食べていく 「動画投稿」という生き方 (光文社新書)

YouTubeで食べていく 「動画投稿」という生き方 (光文社新書)

 

特にユーチューバーになる予定はないけど読んでみた。著者がシンセサイザーなどの音系ガジェットを紹介する動画をいくつか観ていたことがあり興味をもったため。

伊藤洋志 「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」感想

ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方

ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方

 

本書は著者が提唱し、それで生活をしているナリワイ(生業)という仕事とは何か、そしてその事例を元に、一般とは少し異なった生活スタイルを提案する内容である。
著者の言うナリワイとは、以下のようなものである。

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほと頭と体が鍛えられれ、技が身につく仕事

そしてナリワイで生きるとは、年一回で30万円や毎月数回で数万円などの小さな仕事(ナリワイ)を組み合わせて生活を立てていくことをいう。
元々著者はベンチャー企業で働いていたという。その頃は、ストレスのせいか、寝る前にハーゲンダッツを食べないと眠れないこともしばしばあるほどで、睡眠時間を削って稼いだお金がアイス代に消えるという本末転倒な生活だったとのことだ。
自分の時間と健康をマネーと交換したあげく、ストレス解消のために不要な支出をしてしまっていては意味がない。
そこで、ナリワイであるというわけだ。
とはいえ、著者は企業に就職するのはやめて、ナリワイだけで生きろ(自営業者になれ)といっているわけではなく、専業であることの危険性を説いている。
一つの企業で働くということは、その会社が傾いたらその人の人生も傾いてしまうことを意味する。
グローバル競争が激しくなった現代において、企業の生き残りは厳しくなっており、例として、著者が学生だった2004年頃の人気企業だった電機メーカーが、出版時の2012年では大規模なリストラを行ったり、合併されていることが挙げられている。
そのために、企業に勤めながらにして、ナリワイを一つか二つ作ってはどうだろうか、という提案である。
特に最近は人工知能の進歩によって仕事自体がなくなってしまうといわれており、副業を認める企業も増えている現状においては妥当な考え方と思われる。
しかし、著者の事例から考えるに、ナリワイを作るのには予算はかからないが、それと引き換えにかなりのコミュニケーション能力が求められるのではないだろうか。
本書を読んでも、そこで二の足を踏んでしまう人がいるのではないかと思った。
ところで、自分はお正月になると、親戚の年賀状を印刷してあげているのだが、その際にいくばくかのお礼をもらうことがある。これってナリワイなのだろうか。

最近読んだ本

拝金 青春経済小説

拝金 青春経済小説

 

堀江貴文による自伝的小説。自分には経済用語が難しくていまいち理解できなかったところも多かったが楽しめた。特に成功者達による酒池肉林の世界は実際に体験したものにしかわからない臨場感があった。

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

9章途中で読むのを止めた。グラフを読む能力が壊滅的なので、グラフが多用される9章の内容を理解できなくなってしまったため。とはいえ本書から得たものはあった。特に1章の『考える時間を「見える化」する!』の箇所。日ごろ行っていることのうち、思考に当てている時間を割り出してみるという内容。『考える力をつけるもっとも有効な方法は、(中略)自分が考えることに使っている時間を「見える化」して、それを少しでも長くすることです』とのこと。自分の生活を振り返ってみたところ、思考する時間が0という驚愕の事実が発覚。もっと頭を使おうと思った。

ウルトラハッピーディストピアジャパン 人工知能ハビタのやさしい侵略 (星海社FICTIONS)

ウルトラハッピーディストピアジャパン 人工知能ハビタのやさしい侵略 (星海社FICTIONS)

 

GoogleアシスタントやiOSのSiriをさらにパワーアップさせたような人工知能による侵略もの。

聞き出す力

聞き出す力

 

タイトルからはインタビューテクニックの本かと予想してしまうが、実際はプロインタビュアー吉田豪がこれまでに行ったインタビューの面白エピソード集としての要素が強い。

高野秀行,角幡唯介「地図のない場所で眠りたい」感想

 

早大探検部出身のノンフィクション作家、高野秀行角幡唯介による対談本。
当方は高野氏のファンでそこそこそ著作を読んでいるが、角幡氏の著作は未読の状態。
ところで、本書でさらっと触れられた、鈴木紀夫さんという探検家について紹介したテレビ番組を観たことがある。鈴木さんはフィリピンで残留日本兵の小野田さんを発見したことでよく知られており、その後ヒマラヤで雪男の捜索中に遭難死している。
一緒にテレビを見ていた家族は現実主義で、鈴木さんの行動について、「有名になりたかったからこんなことをしてたんだろう」という内容の分析をしていた。
人は労力に見合ったリターンを求めものである。では、ヒマラヤに雪男を探しにいくのに対して、いったいどんなリターンを求めたのだろうか。
現実主義者の家族に対し、いい年こいて夢見がちな自分は「やっぱそれはロマンだろ」という安直な答えが浮かんでしまう。言うなれば単なる厨二病である。
本書の二人にもそういった厨二病気質のようなものが見て取れる。
二人が所属していた当時の早大探検部には、「ちゃんと就職することは悪いことだ。みたいな雰囲気」、「就職活動している者に対しては白い目を向ける伝統」というような空気があったとのことだ。まさに厨二病である。
だがそれは、純粋さの現れでもある。
子供の頃、多くの人は探検なり冒険を楽しむものである。だが、成長するにつれそれを辞めてしまう。せいぜい「今日はいつもとは別の駅で降りて探検してみようかな」程度のものになってしまうものだ。

高野 「冒険・探検がいつ好きになって探検部に入ったのか」という聞かれ方をよくされるんだけど、そうじゃなくて、みんな昔は好きだったのにどんどんやめてっちゃって(笑)。
角幡 要するに、子供のまんまってことですね(笑)。

だが二人は単なる「こどもおじさん」で終わらず、実際に行動し、結果を残している。

極めた厨二病は凄いのだ。

映画「モンスターズ/地球外生命体」感想

"メキシコの半分がモンスターの繁殖する危険地帯として隔離されている近未来を、迫力のVFX映像を盛り込みつつ、美しい映像とドキュメンタリー・タッチの演出で描き出していく。"というAmazonの紹介文を見て、きっとモンスターがうようよ登場する内容なんだろうなーと怪獣大好き小学生みたいな気分で観たところ、全く予想と異なってた。
メキシコでカメラマンとして活動中のコールダーは、新聞社の社長令嬢のサマンサをアメリカまで送り届けるよう上司から命令され、その道中が描かれる。モンスターはあまり出てこない。
コールダーとサマンサは共に問題を抱えている。
コールダーには別れた恋人との間に6歳になる息子がいるのだが、その子はコールダーが父親であることを知らされておらず、父親として会うことはできない。
サマンサはフィアンセとの結婚を控えているが、そんな時期にわざわざ危険はメキシコに来ていることからもわかるように乗り気ではない。
そんな二人がメキシコからアメリカへ戻る途上で絆を深めていくロードムービーとなっており、紹介文にあるようにドキュメンタリー・タッチの演出で描かれていく。
多脚型エイリアン風モンスターのCGの出来は完成度が高いが、それほど活躍はしない。
私のように怪獣映画目的で観ると肩透かしを食らうが、メキシコの生活感溢れる映像で描かれた、ちょっとSFありの大人のラブロマンスというものが観たい人は楽しめるだろう。

映画「ヌイグルマーZ」感想

ヌイグルマーZ

ヌイグルマーZ

 

大槻ケンヂ原作ということで視聴。ただし原作は未読。
阿波踊りのリズムでゾンビがパワーアップするような内容なので、あまりストーリー性のある作品ではない。
特撮やCGの完成度はそこそこであり、ラストバトルもまあまあの盛り上がりを見せる。
通常、この作品は主演の中川翔子のファンムービーとして観るのが正しいと思われるが、声優オタ的には助演の市道真央に目が行ってしまう。
現在M・A・O名義で声優としても活躍中の市道真央が、スクール水着でスイカ割りをするのが見られるのはこの映画だけだろう。
敵役の声で出演の山寺宏一も安定の演技を見せている。
そういった理由により、中川翔子のファン、声優ファンにお勧め。
また、挿入歌やエンディングなど、様々な場面で特撮の曲が流れるので、当然大槻ケンヂファンにもお勧め。

映画「スパイダー・パニック」感想

文章の練習のために映画の感想でも書いてみることにした。

映画館へ行く金も気力もないので、基本的にはAmazonプライムビデオやGyao!で観た映画の感想になる予定。 

 で、今回観た映画はこちら。 

 タイトルが全てを物語っている気がするが、期待を裏切らない。
まず冒頭、有毒廃棄物を載せた1台のトラックがアリゾナの乾燥した道路を走っている。その行く手に可愛い兎ちゃんが急に飛び出してきた!運転手は慌ててハンドルを切り衝突を避けたが、有毒廃棄物が入ったドラム缶が荷台から転げ落ち、近くの池へと落ちていった。その後、クモの飼育場を運営している男性が、池で汚染された昆虫を採取しクモの餌としてしまう。なぜかクモの体長は大きくなり、ふとした手違いによって逃げ出してしまったからさあ大変。寂れた鉱山の町は、どったんばったん大騒ぎに、というお話。
なぜ有毒廃棄物でクモが大きくなるのか?それは映画を観ていてもわからない。きっとそういうものなのだ。
見どころとしては、2002年の映画にしてはよくできたCGによって描かれる大量の巨大グモ達。ぴょんぴょん跳ねながら追いかける巨大グモとオフロードバイクチェイスシーンなどというシチュエーションの映像は、この映画でしか見ることができないだろう。
しかし、よくできたCG、とはいってもやはり時代を感じさせるため、どうしても『CG感』がでてしまっているが、それはむしろクモのグロさを軽減させるためのデフォルメ効果となっている。そういった怪我の功名としてのグロさの軽減もあるが、意図的に制作側が節足動物がが苦手な層も見やすいように配慮している様子が伺える。

巨大グモ達の動きはどことなく擬人化されており、効果音もコミカルで楽し気である。また、こういった映画の特性上、登場人物は次々とクモの毒牙の犠牲となっていくわけだが、その意図的な『作り物』っぽさ故に悲壮感はなく、お化け屋敷感覚で観ることができる。
そのため、節足動物や昆虫が苦手な私もこの映画はそれほど負担なく観ることができた。(個人の感想なので本当にクモが嫌いな人は無理かもしれないが)
映画それ自体のつくりはしっかりしておりチープさはなく、失礼ながら以外に予算がかかっているように思える。劇伴も効果的に使われており作品を盛り上げる。
クモが大好きな人、気楽にパニックムービーを楽しみたい人にお勧め。